高い専門知識で助言をすることができる社会福祉士

福祉資格の中で、三福祉士の一つとなっているのが社会福祉士です。
主な業務としては、現場が中心となる介護福祉士とは違い、相談を受けるということが中心となります。
範囲も広く、高齢者や障害者だけではなく、母子家庭や子供の相談も受けることができるようになっているのです。

高い専門知識を使い、助言や指導を行いながら、医師との連携も図っていきます。
こういった高い知識を持たなければいけない以上、資格の受験要件も厳しく、ハードルの高い資格になっているといえるでしょう。

困難なロードマップ

社会福祉士の受験資格は、4年制の福祉系大学を卒業したものや、短大であっても指定科目を卒業し、4年に足りない分を相談援助業務に従事したものでなければいけません。
一般の大学を卒業した場合には、社会福祉士養成施設で1年間学んだことが要件となります。
他にも、児童福祉司、身体障害者福祉司、査察指導員、知的障害者福祉司、老人福祉指導主事でという、社会福祉士に違い仕事を5年以上勤めてきたことが必要となるのです。

かなり厳しい受験資格が取られているといえ、それだけ専門性の高い資格であることがわかります。

精神保健福祉士の資格を有している場合には、一部共通の部分があるため、申請することで8科目を免除されます。

合格率は25%程度になっていることから、そこまで難易度が高いようには見えないでしょう。
しかし、これだけの受験資格になっていることから、専門知識を持っていても4人に1人しか合格することができないと考えることができるのです。

社会福祉士の活躍が期待される場所

社会福祉士の活躍の場は、年々広がってきているといえます。
高齢化社会に対応した施設だけではなく、地域包括支援センターや相談支援事業所といった身近な施設から、子育て支援センター、児童相談所のような子供たちに関する相談業務もあります。
もちろん、高齢者のための福祉施設や障害者支援施設での活躍はこれからも先続くでしょう。

さらに、引きこもり地域支援センターや地域生活定着支援センターといった現代的な問題を相談する施設や、ホームレス相談事業など地域性の強い部分での相談も期待されているのです。
専門の知識を持って対応することができるため、社会福祉士は、重要な役割を与えられているといっていいでしょう。