大事な情報を守る情報セキュリティスペシャリスト

インターネットの普及とともに、コンピューター内の情報を守るためのセキュリティは、年々重要性が増しています。
運用するだけではなく、管理のことまで考え、その能力を問う情報セキュリティスペシャリストも、注目度が上がってきているのです。
情報セキュリティスペシャリストは、高度情報処理技術者試験の一つであり、略号はSCになります。

前身となった試験は、テクニカルエンジニア試験と情報セキュリティアドミニストレータ試験であり、2009年に統一されたことで生まれました。
情報セキュリティと銘打ってはいますが、コンピューターに関することだけではなく、法務関連に関しても問われる総合的な資格試験になっています。
大きな特徴として、他の高度情報処理技術者試験は年一回しかありませんが、この情報セキュリティスペシャリストだけは、春と秋の2回実施となっているのです。

それだけ、社会から注目される重要な資格となってきているといえるでしょう。
資格としての人気もかなり高くなっており、多くの人が受験しています。

技術水準としてはセキュリティの専門家

情報セキュリティスペシャリストの対象者は、IT分野の中でもシステムの企画や開発、運用や保守といった中心にいる人物で、セキュリティ管理を支援するものとなっています。
つまり、会社の業務の中心でもあり、その業務の中で多くの情報を握っているひとであるといえるでしょう。

技術水準としては、セキュリティの専門家であると同時に、他の分野と手を取りセキュリティの運用や保守、要件定義をまとめ開発できるレベルを想定しています。
分析力に関しても問われる試験であり、マネジメントの理解度も求められているのです。

資格取得ができた場合には、中小企業診断士の情報の分野は免除となります。
さらに弁理士でも免除科目がありますし、自衛隊や警察庁の中で運用や任用資格としても定められています。

社会で必要とされる技術者として

合格率は、10%を超え15%程度になっています。
高度情報処理技術者試験の中ではかなり高いほうだといえるでしょう。
年2回試験があるもの大きな特徴で、他の高度情報処理技術者試験にはない優遇であるといえるのです。

2回ある理由としては、それだけ急務であるということがあるでしょう。
ITの進歩は速く、多くの技術者がいるからこそ、セキュリティレベルを維持できるともいえます。
情報セキュリティスペシャリストに合格した場合には、企業内でも大きな期待を受けることになるでしょう。

転職を考えるうえでも、これだけの難易度の資格ですので、かなり優遇されると考えていいでしょう。
それだけ、世の中で必要とされている技能であるともいえるのです。