IT資格としては最も入口に位置するITパスポート

IT資格の登竜門といえるITパスポート試験は、国家資格の一つ。
情報処理技術者の区分としてはレベル1に当たり、名実ともに入り口に当たるといえるでしょう。
それだけに、基礎的なことを求められる試験として、学生や社会人の基礎知識をつけるためには大変有効です。

現代社会を考えたとき、ITスキルは最低限持っていて当たり前と考えられます。
それにプラスして、経営に関する知識も併せて持っていることが求められてきているといるのかもしれません。
それらの内容がITパスポートの資格一つで、全て証明することができるのです。

学校や企業によっては、優遇措置を用意しているところもあります。
>>https://www.jitec.ipa.go.jp/1_08gaiyou/merit.html
上記のサイトではITパスワードを優遇している学校、企業を詳細に掲載しています。
見てみると多くの活用状況があるようで、社会に向けて有効な試験だといって良いでしょう。

商業的な知識が重要となる出題内容

ITパスポートの前身は、初級システムアドミニストレータ試験です。
初級シスアドとも呼ばれていましたが、IT国家資格を最背日する際に内容を一部変更して、ITパスポートとなりました。
内容的には受け継いだといえますが、ITパスポートのほうがITの知識が少なくて済む代わりに、商業的な知識が多く求められるようになったのです。

出題範囲は3つに分かれ、IT管理知識を問うマネジメント系、IT技術を問うテクノロジ系、経営全般を問うストラテジ系に分かれています。
1000点満点で600点以上が合格となりますが、各分野30%以上の正答がなければ足切となることには注意が必要です。
>>http://www.itpassportsiken.com/iptoukei.html
上記のサイトに詳しい情報が載っています。
合格率、推移、年齢などの統計が出ているので参考にしてみてはどうでしょうか。

合格者を見てみると、学生や社会人の基礎知識として設定されていますが、大学を卒業する22歳以上の合格率が高くなっています。
これは単にIT知識だけではなく、商業的な知識が重要視され、一部には高度な問題も出題されている証拠だといえるでしょう。

企業によって違う評価

ITパスポートは、その出題範囲からも分かる通り、IT資格としては要件が商業的な知識に偏っています。
そのため、プログラマの見地からすると物足りない資格となってしまっているのが現状です。
しかし、一般企業であればIT知識も持っており、商業的な経営知識も持ち得ているとして、優遇するケースも出てきました。
ITパスポートに関する評価の話が出ています。
>>http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13107378238

企業によっては、ITパスポートを取得することで、高い評価を与える場合があります。
これは、幅広い知識を取得するために、自己研鑽を積み重ねた評価であるともいえるでしょう。
レベル1だと思って甘く見るとなかなか合格できないのも、実は幅広い知識を問われるからなのです。